ニフティ電気は電力自由化以降に参入してきた電力会社です。
評判などを調べてみましたが、良い評価よりも悪い評価の方が目立っています。
また、お得なキャンペーンが過去におこなわれていましたが、現在はおこなわれていません。
従来の電力会社からニフティ電気へ切り替えなければならない必要はないでしょう。
今回はニフティ電気の概要からメリット・デメリット、そして口コミまで気になる情報を調べてみました。
ニフティ電気を検討中の人は参考にしてください。

ニフティ電気を含めた200社以上の新電力会社を比較した結果を、下記の記事で解説しています。
- ここから選べば間違いないオススメ5社
- 多くの新電力会社から自分に一番合う会社を選ぶポイント
を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
この記事の目次
ニフティ電気の概要
ニフティ電気の概要について説明をします。
また、ニフティ電気が向いている方、不向きな方についても、ここでは解説をしていきますので参考にしてください。
ニフティ電気とは
ニフティ電気は、インターネットプロバイダー大手のニフティ株式会社が販売している電気です。
ニフティが発電設備を持っているわけではなく、電力供給は新電力大手のイーレックス・スパーク・マーケティングから供給を受けています。
イーレックスは法人向け電力供給実績が十分にあるので、安心して利用することができるでしょう。
供給エリアは幅広く、
- 北海道電力
- 東北電力
- 東京電力
- 中部電力
- 関西電力
- 北陸電力
- 中国電力
- 九州電力
のエリアに住んでいる人なら利用することができます。
ニフティは現在、家電量販店大手のノジマの傘下ですが、元々は双日(旧・日商岩井)と富士通が共同出資し設立された会社です。
最近では、格安SIMブランド「NifMo」の立ち上げをはじめ、事業の多角化を目指しています。
ニフティ電気は、
- プロバイダーに@nifty
- 格安SIMのNifMo
を使用していたりすると、電気料金の割引サービスを受けられます。
ニフティ電気とはまとめ
- インターネットプロバイダー大手のニフティ株式会社が販売している電気である。
- プロバイダーに@niftyを使用していたり、格安SIMのNifMoを使用していたりすると、電気料金の割引サービスを受けることができる。
ニフティ電気に向いている人
ニフティ電気に向いている人は、
- @niftyのネットサービス
- NifMo
をすでに利用している人です。
@niftyのネットサービス契約を結んでいる人や格安SIMのNifMOをすでに利用している人であれば、向いているといえるでしょう。
理由としては、新規の@nifty IDを作る必要がないからです。
ニフティ電気に向いている人まとめ
- @niftyのネットサービス契約を結んでいる人や格安SIMのNifMOをすでに利用している人が向いている(新規の@nifty IDを作る必要がないので)。
ニフティ電気に向いてない人
ニフティ電気に向いてない人はどのような人かといいますと、
- @niftyのネットサービスやNifMoを利用する予定のない人
- オール電化の家庭
です。
@niftyのネットサービスやNifMoを利用する予定のない人
現在、@niftyのネットサービスなどを利用していない場合、ニフティ電気を利用するためには、
毎月250円(税抜)かかる基本料金コースに加入して、@nifty IDを取得する必要があります。
また、ニフティ電気を解約する際に、@nifty IDは自動的に解約されません。
ニフティ電気の解約とは別に解約手続きをする必要があります。
オール電化の家庭
ニフティ電気には、オール電化用のプラン、深夜だけ料金が安くなるようなプランもありません。
現在、オール電化住宅に住んでいる場合、契約することはできますが、料金はお得になりません。
下手をすると今まで以上にかかります。
そのため、オール電化の家庭はニフティ電気に向かないといっていいでしょう。
ニフティ電気に向いてない人まとめ
- @niftyのネットサービスやNifMoを利用する予定のない人(@nifty IDを取得する必要があるので)。
- オール電化の家庭(オール電化用のプランがないので)。
ニフティ電気の料金プラン
ニフティ電気の料金プランを紹介します。
ニフティ電気のプランとしては、
- 関東エリアA
- 関東エリアB
- 関東エリアC
といった料金プランがあります。
エリアに電気料金プラン名は異なります。
例えば東北エリアなら、
- 東北エリアB
- 東北エリアC
です。
- 関東エリアB:一般家庭向けのプラン
- 関東エリアC:商店や事務所向けの大量に電気を使う人向けのプラン
になります。
また、現在開催されているキャンペーンやセット割引についての情報も併せて、この項で紹介していきますので、参考にしてください。
期間限定のキャンペーンについては、終了している可能性もありますので注意しましょう。
ニフティ電気の料金プランについて
ニフティ電気は、以下の電力会社
- 北海道
- 東北
- 関東
- 中部
- 北陸
- 関西
- 中国
- 四国
- 九州
と基本料金は同じです。
しかし、ニフティ電気は10A~20Aと低いアンペア数は取り扱っていませんので注意しましょう。
基本料金 | 東京電力 | ニフティ電気 | |
30A | 842.40円 | 842.40円 | |
40A | 1,123.20円 | 1,123.20円 | |
50A | 1,404.00円 | 1,404.00円 | |
60A | 1,684.80円 | 1,684.80円 |
大手電力会社と比べ、電気料金で変わってくるのが従量料金です。
今回は関東エリアを例に挙げて従量料金が東京電力とどのくらい変わってくるのかを見ていきましょう。
従量料金 | 東京電力 | ニフティ電気 |
120kWh | 19.52円 | 19.52円 |
120kWh~300kWh | 26.00円 | 24.95円(-1.05円) |
300kWh~ | 30.02円 | 25.92円(-4.1円) |
従量料金は120kWhまでは、東京電力と同じで変わりがありません。
120kWh~300kWhの従量料金は-1.05円分(4.0%引き)ニフティ電気の方が安くなりますが、そこまで大幅に安いというわけではないようです。
大きく変わるのが、300kWh~で、-4.1円と割引率は13.7%と中々の数字です。
関西電力エリアだと300kWh~で、-5.13円とニフティ電気の中では最大の割引となります。
基本料金が同じですが、従量料金が大きくなる家庭、例えば、毎月2万円以上使う家庭なら2,000円以上の節約を期待することができます。
ニフティ電気の料金プランについてまとめ
- 10A~20Aと低いアンペア数は取り扱っていない。
- 毎月2万円以上使う家庭なら2,000円以上の節約ができる。
ニフティ電気は安いのか?
単純に比較すると大手電力会社より安くなりますが、ニフティ電気に関して、純粋な電気料金のみでは切り替えるメリットはありません。
例えば、一人暮らしの場合の電気使用量は政府統計の家計調査によると154kW程度です。
つまり、120kWh~300kWhで収まることが多くなるでしょう。
その場合では、新電力会社の「H.I.Sでんき」の方がニフティ電気よりもお得になります。
まず、H.I.Sでんきとニフティ電気の基本料金を比較してみましょう。
基本料金 | H.I.Sでんき | ニフティ電気 | |
30A | 800.28円 | 842.40円(+42.12円) | |
40A | 1,067.04円 | 1,123.20円(+56.16円) | |
50A | 1,333.80円 | 1,404.00円(+70.2円) | |
60A | 1,600.56円 | 1,684.80円(+84.24) |
上の表のように、基本料金からH.I.Sでんきの方が安くなります。
基本料金は電気を使用しなくても必ず発生するものですから、少ないに越したことはありません。
次に、従量料金を比較してみます。
従量料金 | 東京電力 | ニフティ電気 |
120kWh | 18.46円 | 19.52円(+1.06円) |
120kWh~300kWh | 24.62円 | 24.95円(+0.33円) |
300kWh~ | 28.44円 | 25.92円(-2.52円) |
政府統計の家計調査の数字から、一人暮らしは120kWh~300kWhで推移することが多くなるので従量料金もH.I.Sでんきが優れているわけです。
では、一人暮らしではなく、300kWh~をメインで使用する家庭の場合はニフティ電気がお得かといえば、別の新電力会社である「あしたでんき」があります。
基本料金 | あしたでんき | ニフティ電気 | |
30A | 0円 | 842.40円 | |
40A | 1,123.20円 | ||
50A | 1,404.00円 | ||
60A | 1,684.80円 |
あしたでんきの特徴は基本料金が0円という点と、従量料金が25.50円で固定されている点です。
従量料金 | あしたでんき | ニフティ電気 |
120kWh | 25.50円 | 19.52円(+5.98円) |
120kWh~300kWh | 24.95円(+0.55円) | |
300kWh~ | 25.92円(-0.42円) |
あしたでんきは、300kWhを平均的に使用する家庭はニフティ電気よりも従量料金が安くなります。
つまり、電力会社を選ぶことにより、ニフティ電気よりもお得な料金プランを提供している電力会社は他にいくつもあるわけです。
料金のみで電力会社を選ぶのであればニフティ電気に切り替える理由はありません。
ニフティ電気は安いのか?についてまとめ
- 一人暮らしの場合、「H.I.Sでんき」の方がニフティ電気よりもお得。
- 300kWh以上使用する家庭は、「あしたでんき」の方がニフティ電気よりもお得。
- ニフティ電気よりもお得な料金プランを提供している電力会社は他にいくつもある。
ニフティ電気のキャンペーン
公式がおこなっているニフティ電気のキャンペーンは、現在ありません。
公式ではありませんが、2019年8月1日~8月31日の間に「電気チョイス」から、申し込みをすることで3,000円のキャッシュバック特典があります。
ただし、申込時に電話対応が必要です。
さらに、指定期間中に自分から申請をしなければキャッシュバックの対象になりませんので注意してください。
少し面倒ですがお得になります。
ニフティ電気のメリット・デメリット
ニフティ電気のメリットは、@niftyのネットサービスやスマホを使用しているとセット割で、割引率が高くなる点です。
ただし、このサービスは現在終了しているので、これから申し込む場合、利用することができません。
デメリットは@niftyのネットサービスやスマホを利用していなければ、割引が一切ない点です。
また、ニフティ電気のみの契約でも必ず、月額250円(税抜)がかかる@nifty IDの取得をしなければなりません。
最大のメリットであるセット割の利用ができないので、デメリットの方が多くなっています。
ニフティ電気のメリット
ニフティ電気のメリットは、
- まるっと割の利用
- 解約金・違約金が発生しない
この2点です。
まるっと割の利用
「まるっと割」という、セット割引がありましたが、2019年2月28日をもって受付が終了していますので注意してください。
新規申し込みが終了しただけであり、既存の会員は今後もまるっと割は継続されるようです。
まるっと割は、@niftyのネットサービスやスマホとニフティ電気をあわせて利用することで、毎月の通信料が割引になるサービスです。
電気料金が安くなるわけではなく、通信料が安くなるというサービスになります。
まるっと割 | セット割引対象サービス | 割引額 |
電気+ネット割 | 月250円(年間3,000円) | |
電気+スマホ割 | 月250円(年間3,000円) | |
電気+ネット+スマホ割 | 月450円(年間5,400円) |
ニフティ電気のメリット1まとめ
- 「まるっと割」という、通信料が安くなるセット割引がある(新規申し込みは終了)。
解約金・違約金がかからない
ニフティ電気は契約期間の縛りがありません。
いつでも、無料で解約することができます。
解約金・違約金がかからない新電力は他にもありますが、1,000円~3,000円の解約金・違約金がかかる場所もありますので、無料なのはメリットです。
注意点は、@nifty IDは解約時に自動的に抹消されません。
@nifty IDの解約手続きもしない限り250円(税抜)が毎月請求され続けます。
ニフティ電気のメリット2まとめ
- 解約金・違約金がかからない(ただし、@nifty IDは自動的に抹消されない)。
ニフティ電気のデメリット
ニフティ電気のデメリットは、
- @nifty IDが必要になる
- まるっと割のサービスが終了している
この2点になります。
@nifty IDが必要になる
ニフティ電気を利用する際、必ず「@nifty ID」が必要になります。
すでに他のニフティのサービスを利用していれば問題ありませんが、新規で申し込む場合、@nifty基本料金コースに登録する必要があるのです。
@nifty基本料金コースには、毎月250円(税抜)が発生します。
電気料金を安くするためにニフティ電気に切り替えるのであれば、これが最大のデメリットです。
ニフティ電気を解約しても、自動で解約されることはなく、放置している限り毎月250円(税抜)が請求され続けます。
ニフティ電気のデメリット1まとめ
- 「@nifty ID」が必要(毎月250円(税抜)が発生する)。
- ニフティ電気を解約しても、「@nifty ID」は自動で解約されない。
まるっと割のサービスが終了している
まるっと割のサービスをすでに受けている人には関係ないのですが、まるっと割の新規申込は現在できません。
まるっと割の利用ができないので、あまりお得にはならないのです。
これからニフティ電気を選択するのは、あまりおすすめできません。
ニフティ電気のデメリット2まとめ
- まるっと割の新規申込が終了している。
ニフティ電気の口コミ・評判
ニフティ電気の口コミ・評判をTwitterから集めてみました。
良い評判もありますが、悪い口コミや評判の方が目立つ印象です。
良い口コミと悪い口コミ、参考程度に見てください。
良い口コミ
首都圏の一人暮らしなら、電力自由化を利用して、価格.com経由から、「niftyでんき」を申し込むと1年は確実に節約できる。
アフィリエイターではないのでリンクは貼らない。契約の縛り(罠)がないので好感がもてる。— げんこくS (@S_hoshidora) September 19, 2017
24h 電気大量に使うのだと@niftyでんき 関西エリア B(6kVA~49kVA)
1kwh 20円でお安い感じか— しおんぐ (@satoweb) February 18, 2018
以前、価格.comから申し込むと12ヶ月間毎月760円~1,010円安くなるキャンペーンを実施していたので、その際に申し込んだ人はお得になったようです。
悪い口コミ
@niftyでんきを他社のサービスに移行すると、@niftyでんきの最終利用日の翌月以降に別途@nifty IDの解約をしなければならない。この面倒なシステム、なんとかならないのだろうか?
— MacFeeling (@macfeeling) June 1, 2018
40Aで契約しているniftyでんきの基本料金が先月1123.2円じゃなくて1600.64円請求。niftyでは基本料金は30日分で31日の場合は多く請求、1年で187円東電より高くなる計算。120kwh/月以下だとniftyの方が高い。この表記は悪意はなくても詐欺だよなぁ。 pic.twitter.com/AG3XfsQ68R
— masako (@masako_77) July 18, 2017
ついさっき、niftyでんき とかいう新電力が訪問販売に来たんだけど
・要点の見えない説明
・いかにも公の機関みたいな話し方
・自社の名前は一切口に出さない
・「電気料金、高いの(関電)と安いの(新電力)どちらがいいですか」等の誘導尋問等々で印象かなり悪め
— tsjmt (@tsjmt) October 8, 2018
@nifty IDの登録が、ニフティ電気を利用する際に必要になりますが、解約をする際に@nifty IDの解約もしなければならず、面倒であるという声がありました。
また、勧誘電話や訪問販売にうんざりするケースも見受けられます。
ニフティ電気の契約方法・解約方法
ニフティ電気の契約方法と解約方法について紹介をしていきます。
ニフティ電気を契約するためには、@nifty IDに登録する必要があり、
解約する際には登録した@nifty IDの解約をしなければなりません。
手続きは簡単なので安心してください。
ニフティ電気の新規契約方法
新規で@niftyを申し込む場合、@nifty基本料金コース250円/月(税抜き)とニフティ電気をセットで申し込むことになります。
ニフティ電気の契約方法としては、電話もしくは@niftyのホームページから申し込むことができます。
契約中の電力会社への解約手続きはニフティがおこなうので不要です。
その後、アナログメーターの場合、スマートメーターへの交換をおこないます。
ニフティ電気へ申し込んだ後、住んでいる地域の電力会社から交換作業の日程調整の連絡が入ります。
スマートメーターへの交換作業は原則無料で、立ち合いなどは不要です。
交換作業中に停電することはありません。
スマートメーターへ交換した後、ニフティ電気の供給が開始されます。
ニフティ電気の新規契約方法まとめ
- @nifty基本料金コース250円/月(税抜き)とニフティ電気をセットで申し込む(電話もしくは@niftyのホームページから申し込むことができる)。
- スマートメーターへの交換を行う(原則無料、立ち合い不要)。
ニフティ電気の解約方法
他社電気サービスへ切り替えるため、ニフティ電気を解除したい場合、
他社電気サービスへ申込をすれば自動的にニフティ電気は解約されます。
ただし、@nifty IDは自動的に解約されません。
放置していると、毎月250円(税抜き)が発生しますので、ニフティ電気を解約したら確実に解約するようにしましょう。
解約すると、@nifty IDに付属されるメールアドレスの再度取得はできませんので注意してください。
IDの解約は、ニフティ電気の廃止年月日の翌1日13時以降からできます。
@niftyの会員サポートページへログインして解約手続きを進めましょう。
ニフティ電気の解約方法まとめ
- 他社電気サービスへ申込をすれば自動的にニフティ電気は解約される(ただし、@nifty IDは自動的に解約されない)。
- @niftyの会員サポートページから、@nifty IDの解約手続きを行う。
まとめ
ニフティ電気の評判は、すでに@niftyのサービスを利用している方なら請求を一括化できるので好評です。
ただ、メリットの一つであった、まるっと割の新規申込ができなくなっていますので、不評の声が多くなると予想できます。
一方、現在@niftyを利用していない人にとっては、割引率はそこまで高くありません。
さらに@nifty IDの取得をしなければならないというデメリットがあり、電力会社選択の選択肢から外れています。
また、解約時に@nifty IDが自動で解約されず放置していると毎月250円(税抜)が発生する点も不評の原因です。
純粋に電気料金を安くするために契約を考えるのであれば、
別の新電力会社、例えばH.I.Sでんきやあしたでんきの方が安くなる可能性があり、
そこまでニフティ電気にこだわる必要はないでしょう。

ニフティ電気を含めた200社以上の新電力会社を比較した結果を、下記の記事で解説しています。
- ここから選べば間違いないオススメ5社
- 多くの新電力会社から自分に一番合う会社を選ぶポイント
を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
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