フレッツ光の速度について徹底解説|遅い場合の原因と対処法

フレッツ光
当サイトのコンテンツ内にはプロモーションを含みます。

NTT東日本、NTT西日本が提供するフレッツ光は68.4%と国内でも最大手となります。

その中で「フレッツ光の速度は、どうなのか?」と思われる方、すでにフレッツ光を利用されており、「速度が遅いのではないか?」と思われている方もいらっしゃるでしょう。

では、その疑問を徹底解説したいと思います。

 

①フレッツ光はどのようにネットに接続しているの?

「どのような理屈で速度に差がでるのか」がわかるように、まずは簡単にフレッツのインターネット通信の仕組みをご説明します。

 

フレッツ光は、NTTの局舎から契約者のご自宅へ、電線や電柱の中を通っている「光ファイバー」を利用して、インターネットを提供しています。

ご自宅近隣の契約者7人に対して1つの光ファイバーが、ご自宅近くの電柱まで引かれています。

7人(世帯)で一つの回線を共有しているというイメージですね。

 

 

それを途中で分岐させ、各契約者のご自宅に光ファイバーが引かれます。

なので7人で共有する時点で速度は落ちますし、さらには宅内の配線やルーターなどでも速度が落ちます。

 

 

②フレッツ光の速度に関する理論値と実測値の違いについて

フレッツ光のホームページを見ると、「概ね1Gbps」と記載されています。
ご存知の方も多いと思いますが、これはあくまで理論的な数値で、実際にこの通信速度が出ることはありません。

 

では、なぜNTT各社が「概ね1Gbps」と記載しているのでしょう。

 

「概ね」とつけるのは、必ず「1Gbps」が出るという保証がない「理論値(ベストエフォート)」だからです。

「理論値」とは、光ファイバーの抵抗や光が流れる速度、NTT局舎内の機器の性能などを元に机の上で計算した値です。

 

また、通信を行う経路や利用者が利用する機器により、通信速度が低下することを考慮し、「理論値」で表示しているのです。

 

 

「実測値」は、ホームページなどを利用し、自宅のパソコンから通信速度を測った値です。

通信速度を計測するサイトは、インターネットで「通信速度 測定」と検索すれば、複数表示されますので、ご自身にあったサイトで通信速度の計測を行ってみましょう。

速度を測定する場合、1回ではなく、時間をおいてみたり、曜日を変えてみたり、朝、昼、夜と計測し、速度の変化を見ることもよいでしょう。

 

③フレッツ光の速度が遅くなる原因は?

理論上は1Gbps(1000Mbps)ですが、実際に出る速度は大幅に下がった数値となります。

ですが、一般の方がインターネットを楽しむ場合、10Mbps以上出ていれば特に不便なことはありません。(ユーチューブのハイビジョン動画や、高画質映画も問題なく視聴できます。)

 

それでも速度が遅いという不満があるのは、それ10Mbps以下の速度に落ちるケースがあるからです。

 

 

 

3.1不便なほど速度が低下する原因

では、なぜそこまで大幅に速度低下が起こるのでしょうか。
原因は様々なものがありますが、よくあるケースをご紹介します。

 

古いパソコンを利用している

古いパソコン(WindowsXP以前のOS)については、LANケーブルを接続するLANポートが100Mbpsまでの対応となっているものがあります。

 

私がパソコンを利用し始めたころのパソコンは、10Mbpsまででした。

そうなると、ホームゲートウェイから100Mbps以上の通信ができても、100Mbps以下の通信速度しか出ません。

 

ご自宅で複数台のパソコンを利用している

複数のパソコンを利用するため、NTTから提供されるホームゲートウェイ(別名「ONU」にハブやルータと言った機器を利用されている方がいらっしゃるでしょう。

最近のハブやルータでは、特に問題はないですが、古いハブやルータの場合、通信速度が100Mbpsまでというものがあります。

 

この機器では、いくらホームゲートウェイまでが100Mbps以上の通信ができても、ハブやルータからパソコンまでは最大で100Mbpsまでの通信速度しか出ません。

 

プロバイダによる速度遅延

通信速度が遅い原因は、ご自宅に設置されている機器だけの問題ではありません。

通信の経由を行っているプロバイダに原因がある場合もあります。

特に夜間だけ速度が落ちるという場合は、プロバイダーが原因であるケースが多いです。

 

プロバイダは、契約者のインターネット回線から届いた通信を処理する機器をプロバイダ内に持っています。

その機器の性能によって、速度が左右されます。

 

マンションでの速度遅延

フレッツ光には、マンションや集合住宅向けのサービスがあり、その中でも複数の接続方式があります。

そのため、マンションにお住まいの一部の方で、マンション内の機器により速度が遅くなることがあります。

 

マンションタイプは、基本的に契約者の部屋に設置されているホームゲートウェイから、マンションとNTT局舎までを繋ぐ機器(光スプリッタなど)があり、NTT局舎

と結んでいます。

 

このマンションとNTT局舎までを繋ぐ機器とNTT局舎までは、概ね1Gbpsの速度となります。

マンションとNTT局舎までを繋ぐ機器と契約者の部屋に設置されているホームゲートウェイまでは概ね100Mbpsとなります。
そのため、通信速度が遅くなります。

 

また、8世帯を一つのマンションとNTT局舎までを繋ぐ機器で処理しているため、利用者が多ければ、速度が遅くなる原因にもなります。

 

特定のウェブサイトが遅い場合

こちらもプロバイダーが原因であるときと同じく、夜間に発生することが多いトラブルです。

接続する先のホームページや動画再生のページを処理する機器に原因があります。

こればかりは、私たち利用者では何もすることができません。

 

プロバイダーが原因である場合との大きな違いは、「特定のウェブサイト」だけが通信が遅い点です。

サイトやSNSなどの接続がすべて遅いという場合は、プロバイダーが原因と判断できます。

 

④速度を改善するにはどうすればよいか

速度が遅くなる原因については、先にお伝えした通りです。
では、どのようにすれば、速度が改善するのかです。

 

上の項目でご紹介した原因への対処法をご紹介していきましょう。

 

 

4.1パソコンを変更する

古いパソコンでは、早い通信速度が流れてきても、処理できないということは、お伝えした通りです。

PCやスマホの端末側に原因があるかどうかは、「他の端末での速度」で判断することができます。

 

特定の端末だけが遅い場合は、間違いなくそこに原因があると考えてOKです。
すべての端末で速度が遅い場合は、回線・プロバイダーなど別の原因を探りましょう。

 

新しいパソコンで、LANポートの規格に「1000BASE-T」と記載されていれば、1Gbpsに対応しています。

 

ちなみに、「10BASE-T」は10Mbps、「100BASE-TX」は100Mbpsです。

規格の表示に「10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T」と記載されているパソコンであれば、1Gbpsにより近い速度で利用できます。

 

 

 

4.2ハブやルータを変える

ハブやルータもパソコンと同じようにLANポートの規格に「10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T」と記載されているものを利用していただければ、1Gbpsにより近い速度で利用できます。

最新のハブやルータに関しては、ほぼこの規格となりますので、問題はないです。

 

意外と見落としがちな原因なので、ルーターなどに関しては別の記事でご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

4.3プロバイダを変更する

プロバイダを変えることにより、速度が改善する場合もあります。

夜間の速度低下が続く場合はプロバイダーの変更を検討してよいでしょう。

 

プロバイダーについて詳しくは別の記事をご参考ください。

 

 

 

4.4マンションの接続方式を変更する

マンションや集合住宅での接続方法が複数あることはお伝えした通りです。

そのマンションの接続方法を変更することにより、速度が改善することもあります。

 

ですが、マンションの場合、利用者全員の同意が必要な場合もあり、代表者(管理組合など)からNTT各社へ申し込みを行ってもらう必要があり、手間と時間がかかります。

ですが、マンションタイプの場合、どの接続方法でも、概ね100Mbpsの理論値には変わりがないため、接続方法を変更しても、速度が改善しない場合も多数あるようです。

 

4.5インターネット回線を変更する

フレッツ光では、プロバイダを変えても、機器を変えても、速度に変わりがない場合もありますが、その場合は、これがご自身の自宅で利用するフレッツ光の限界と考えてください。

そうなると、インターネット回線を変えるということも選択肢の一つとなります。

ですが、解約費用や新しいインターネット回線の工事費用など、コスト面を考え、切り替えを検討する必要があります。

 

これから乗り換えるのにねらい目の光回線について、下記の記事で詳しくまとめているので、ご参考ください。

【必ず見つかる】インターネット回線徹底比較!あなたに最適な回線をご提案します!
【記事の内容は動画でも解説しています】 記事を読むのが面倒な方はこちらをご参照ください インターネット回線と言えば少し昔はフレッツ光が当たり前でしたが、現在は、 光コラボ各社 auひかり NURO光 などなど様々な選択肢が増えています。 ※...

 

 

まとめ

このようにフレッツ光で速度が遅い原因は複数あり、それに対する対応策も様々です。

ご自身で今の速度に満足されているのであれば、そのまま利用されることも問題はありませんが、少しでも速度を改善したいと思われるのであれば、お伝えしたことを参考に、原因にあった対応策を実施することも良いのではないでしょうか。

 

これから契約をお考えの方は、NTT各社のホームページに記載されている内容や、この内容を参考に、ご自身がフレッツ光を契約し、速度が遅かったらどうするか、検討いただく参考にしていただければと思います。

また、この内容は、フレッツ光に特化した内容ではありません。他のインターネット回線を利用されても、同じように速度が遅いということは、発生します。その時の参考にされてもよいと思います。

 

 

タイトルとURLをコピーしました