【エリア別】電力自由化で選べるオール電化向けプランを徹底比較

2016年4月に電力自由化が発表されてから、様々な電力会社が生まれました。

ガスや石油など、別のエネルギーを扱っている会社も、電力販売の市場に介入し、今や消費者が把握しきれないほどの電力プランが販売されています。

その中でも、特に多数のプランが展開されたのが、オール電化向けのプランです。

今回はオール電化プランについて、

  • 選び方のコツや注意点
  • 各電力会社のオール電化プラン(地域別)

を紹介していきます。

①電力自由化で電力会社を選ぶ時代に

電力は元々、各地域に存在する大手電力会社のみが販売を許された独占事業でした。

しかし、2016年4月に法律が改定され、一般的な企業も電力の販売ができるようになったのです。

その背景には、発電技術の発達によって大規模な発電装置が必須では無くなったことや、市場の開放による産業の活性を狙っているというようなことがあります。

結果として、様々な企業が電力事業に参入し、電力プランにも様々な個性が出てきました。

その中でも、オール電化向けのプランについては特に多種多様なプランが生まれています。

選ぶ側としては、沢山ありすぎてどれを選べば良いか分からなくなってしまいますよね。

この項では、そんなオール電化プランを選ぶ基準についてお話ししていきます。

詳しく見ていきましょう。

オール電化向けプランは時間帯によって電気代が違う

オール電化向けプランの最大の特徴は、時間帯によって電気代が変化することです。

基本的には夜の時間帯は電気代が割安になっており、昼の時間帯は電気代が割高になっています。

この特性により、オール電化の住宅では、電気代の安い深夜帯にエコキュートや電気温水器を動かすことで、ガスを利用する場合よりお湯を沸かす費用を節約できるようになっているのです。

電気代の時間帯区分は各電力プランによって違いがあり、大まかな区分では朝・昼・夜や日中・夜・深夜のように分かれており、その区分についても時刻による細かい違いがあります。

例として、東京電力の電力プランである、

  • スマートライフL
  • 夜トク8

で比較してみましょう。

スマートライフLの場合

区分 単位 料金単価(税込)
基本料金 1kVA 280円80銭
電力量料金 昼間(6時~翌1時) 1kWh 25円33銭
夜間(1時~6時) 17円46銭

夜トク8の場合

区分 単位 料金単価(税込)
基本料金 1kVA 210円60銭
電力量料金 昼間(7時~23時) 1kWh 32円14銭
夜間(23時~翌7時) 20円78銭

2つのプランを比較すると、電力量料金の大まかな区分は昼間と夜間で同じですが、各区分の時間帯に違いがあるのが分かります。

 

オール電化向けプランは時間帯によって電気代が違うまとめ

  • 夜の時間帯は電気代が割安に、昼の時間帯は電気代が割高になっている。

生活リズムに合わせたプランを選ぼう

上記のような細かい時間区分が、オール電化向け電力プランを選ぶ基準になります。

例えば、毎日朝食を早朝に作るのであれば、その時間帯が夜間に含まれるプランを選ぶとお得です。

対して、共働きなどで日中家におらず、夜は日付が変わるまで起きているのであれば、早い時間に昼間区分になってしまうプランでも、早く夜間区分になるプランであれば安く電気を使えます。

家族のライフスタイルを考慮し、いつ電気を使うのかをよく考えることで、自ずとお得になるプランが絞られてくるわけです。

 

生活リズムに合わせたプランを選ぼうまとめ

  • いつ電気を使うのかをよく考えてプランを選ぶと良い

②【地域別】オール電化プランを徹底比較

先述した選び方の基準を頭に入れた上で、2019年8月現在の各電力会社のプランを地域別に見ていきます。

住んでいる地域の電力プランを把握した上で、自身に合ったプランを選びましょう

⑴北海道電力エリア

北海道電力エリアで展開されているオール電化向けプランは、

  • 北海道電力の「eタイム3プラス」
  • 昭和シェルの「オール電化プラン」

です。

2つプランは時間帯による区分や電力量料金が同じで、基本料金に違いがあります。

それぞれ比較してみましょう。

基本料金

まずは

  • eタイム3プラス
  • オール電化プラン

基本料金を比較してみましょう。

種別・区分 単位 料金単価(税込)
基本料金 eタイム3プラス 6kVAまで 1契約 2,175円20銭
オール電化プラン 2,115円20銭
eタイム3プラス 7kVA・8kVA 1契約 2,675円20銭
オール電化プラン 2,595円20銭
eタイム3プラス 9kVA・10kVA 1契約 3,175円20銭
オール電化プラン 3,075円20銭
eタイム3プラス 10kVAをこえる1kVAにつき 464円40銭
オール電化プラン

表より、昭和シェルの「オール電化プラン」の方が基本料金が安いことが分かります。

ただし、「eタイム3プラス」は冬期間の電気量料金が10%安くなります。

 

冬の電気代が高くなりがちな生活スタイルの方は「eタイム3プラス」を選ぶ方がよいです。

eタイム3プラス 公式サイト

 

そうでない場合は昭和シェルの「オール電化プラン」を選ぶと良いでしょう。

昭和シェルのオール電化プラン 公式サイト

 

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⑵東北電力エリア

東北電力エリアでは、東北電力と昭和シェルがオール電化向けプランを展開しています。

東北電力特有の契約方法として、

  • 主開閉器契約
  • 実量契約

というものがあります。

この2つの契約方法には基本料金の違いがあり、「主開閉器契約」は一般的な基本料金と同じ考え方です。

対して「実量契約」は、料金算定期間中にスマートメーターで計測された電力量の中から、30分ごとの使用電力量を2倍した値の最大値と、前年分の同じように計算された値のうち、大きい方の値を使って基本料金が決定するという契約方法になります。

詳しくは東北電力のホームページをご覧ください。

上記を理解した上で、各電力会社のオール電化向けプランを比較していきましょう。

東北電力のプラン

東北電力公式

東北電力で用意されているオール電化向けプランは以下の通りです。

  • よりそう+シーズン&タイム
  • よりそう+ナイト12
  • よりそう+ナイト&ホリデー
  • よりそう+ナイト8
  • よりそう+ナイト10
  • よりそう+ナイトS
  • よりそう+サマーセーブ

このうち、

  • よりそう+ナイト12
  • よりそう+ナイト8
  • よりそう+ナイト10
  • よりそう+サマーセーブ

については基本料金が同じになっています。

まずはこれらのプランの電力量料金を比較してみましょう。

プラン名 区分 単位 料金単価(税込)
よりそう+ナイト12 昼間(9時〜21時) 70kWhまで 1kWh 25円95銭
71kWh〜170kWh 35円40銭
171kWh〜 40円92銭
夜間 (21時〜翌9時) 11円71銭
よりそう+ナイト8 昼間(7時〜23時) 90kWhまで 1kWh 21円69銭
91kWh〜230kWh 29円58銭
231kWh〜 34円19銭
夜間 (23時〜翌7時) 10円92銭
よりそう+ナイト10 昼間(8時~22時) 80kWhまで 1kWh 23円57銭
81kWh〜200kWh 32円15銭
201kWh〜 37円16銭
夜間 (22時〜翌8時) 11円22銭
よりそう+サマーセーブ ピーク 7月〜9月(13時〜16時) 1kWh 53円83銭
昼間
(夏季ピーク時間帯を除く7時〜23時)
90kWhまで 19円73銭
91kWh〜230kWh 26円91銭
231kWh〜 36円71銭
夜間 (23時〜翌7時) 10円92銭

表より、夜間の料金にはほとんど差がないことが分かります。

つまり、上記の4プランから選択する際に重要になってくるのは、日中の活動がプランの区分あっているかになってきます。

「よりそう+ナイト12」は日中が割高な分、夜間の区分が長いですが、日中共働きなどで家に誰もいないのであれば、かなり有用に使えるプランです。

反対に主婦(主夫)が家族にいて、日中も電気を利用する場合には、「よりそう+ナイト8」や「よりそう+サマーセーブ」がお得になってくるでしょう。

続いて残りのプランについてです。

よりそう+シーズン&タイム」の料金は以下のようになっています。

区分 単位 料金単価(税込)
基本料金 主開閉器契約 10kVAまで 1契約 1944円00銭
上記を超える分 1kVA 432円00銭
実量契約 10kWまで 1契約 2662円20銭
上記を超える分 1kW 594円00銭
電力量料金 ピーク 冬季ピーク 12月〜2月(16時〜18時) 1kWh 42円36銭
夏季ピーク 7月〜9月
(10時〜17時)
42円36銭
その他季ピーク 3月〜6月/10月〜11月
(10時〜17時)
38円50銭
オフピーク(冬季8時〜16時/18時〜22時、
夏季・その他季8時〜10時/17時〜22時)
26円24銭
夜間 (22時〜翌8時) 11円22銭

表より、基本料金は割高ですが、日中でもオフピークであれば電力量料金が割安であることが分かります。

逆に言えば日中ピーク時はかなり割高です。

生活環境を考えると、夏季ピークに冷房などを使わずにいられる家庭には有用なプランといえるでしょう。

続いて「よりそう+ナイト&ホリデー」についてです。

区分 単位 料金単価(税込)
基本料金 3kVAまで 1契約 972円00銭
4kVA 1296円00銭
5kVA 1944円00銭
6kVA 2592円00銭
電力量料金 平日昼間 60kWhまで 1kWh 23円59銭
61kWh〜140kWh 32円18銭
141kWh〜 38円62銭
休日夜間 (22時〜翌8時) 15円59銭

基本料金は割高ですが、最大の特徴は休日は一日中夜間と同じ電力量料金になることです。

休日家でゆっくりすることが多い場合はお得なプランといえるでしょう。

最後に「よりそう+ナイトS」についてです。

区分 単位 料金単価(税込)
基本料金 主開閉器契約 6kVAまで 1契約 6264円00銭
7kVA〜10kVA 6804円00銭
上記を超える分 1kVA 324円00銭
実量契約 6kWまで 1契約 8575円20銭
7kW〜10kW 9309円60銭
上記を超える分 1kW 442円80銭
電力量料金 昼間(8時~22時) 201kWh~ 1kWh 39円29銭
夜間 (22時〜翌8時) 11円22銭

「よりそう+ナイトS」は基本料金が割高な分、日中の電力量料金が201kWhまで加算されません

日中家にいないことが多いのであれば、「よりそう+ナイト12」以上にお得なプランといえます。

東北電力 公式サイト

昭和シェル

昭和シェル電気公式

昭和シェルの東北向け「オール電化プラン」は、東北電力の「よりそう+ナイト8」と電力量料金の区分都」金額が同一です。

違いがあるのは基本料金で、「よりそう+ナイト8」よりもお得になっています。

オール電化プラン」と「よりそう+ナイト8」の基本料金の違いは以下の通りです。

プラン 区分 単位 料金単価(税込)
よりそう+ナイト8 主開閉器契約 6kVAまで 1契約 1404円00銭
7kVA〜10kVA 1944円00銭
上記を超える分 1kVA 324円00銭
実量契約 6kWまで 1契約 1922円40銭
7kW~10kW 2662円20銭
上記を超える分 1kW 442円80銭
オール電化プラン 主開閉器契約 6kVAまで 1契約 1334円00銭
7kVA〜10kVA 1844円00銭
上記を超える分 1kVA 314円80銭
実量契約 6kWまで 1契約 1862円40銭
7kW~10kW 2562円20銭
上記を超える分 1kW 432円80銭

表からも分かるように、全体的に昭和シェルの「オール電化プラン」がお得になっています。

昭和シェルのオール電化プラン 公式サイト

 

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東北電力エリアの電力プランまとめ

  • 東北電力の「よりそう+ナイト12」・「よりそう+ナイト8」・「よりそう+ナイト10」・「よりそう+サマーセーブ」・「よりそう+シーズン&タイム」・「よりそう+ナイト&ホリデー」・「よりそう+ナイトS」、昭和シェルの「オール電化プラン」がある。

⑶東京電力エリア

東京電力エリアでは、

  • 東京電力
  • エルピオ電気
  • 昭和シェル

がオール電化向けプランを展開しています。

  • 東京電力の「スマートプランS/L」
  • 昭和シェルの「オール電化プラン」

は時間区分と電力量料金が同じであり昭和シェルのほうが10円だけお得です。

ここでは

  • 東京電力の「スマートプランS/L」
  • エルピオ電気の「深夜お得プラン」

について詳しく比較していきます。

スマートプランS/L」の電気料金は以下の通りです。

基本料金 電力量料金
280円80銭 6時~翌1時 1時~6時
25円33銭 17円46銭

対して「深夜お得プラン」は以下のようになります。

アンペア契約の場合 基本料金 電気使用量料金(1kWhごと)
6:00〜23:00 23:00〜6:00
40A 1067円4銭 27円50銭 20円50銭
50A 1319円76銭
60A 1583円71銭
7kVAを超える場合 基本料金
1kVAごとに 263円95銭

比較すると、40Aまでの基本金額は東京電力の「スマートプランS/L」の方がお得であることがわかります。

東京電力 公式サイト

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対して40A以上利用する場合は、エルピオ電気の「深夜お得プラン」が割安です。

エルピオでんき 公式サイト

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電力量料金については、「深夜お得プラン」の方が深夜料金の時間帯が長いですが、代わりに単価が高くなっています。

時間帯区分も2時間しか変わらないことを考えると、東京電力の方がお得に使える可能性が高いです。

東京電力エリアの電力プランまとめ

  • 東京電力の「スマートプランS/L」、エルピオ電気の「深夜お得プラン」、昭和シェルの「オール電化プラン」がある。

⑷中部電力エリア

中部電力エリアでオール電化向けプランを展開しているのは、

  • 中部電力
  • 昭和シェル

です。

中部電力には

  • スマートライフプラン
  • スマートライフプラン(朝とく)
  • スマートライフプラン(夜とく)

の3つがありますが、各プランの違いは時間帯区分のみで、料金の変化はありません。

各プランのナイトタイムの違いは以下の通りです。

スマートライフプラン 22時~翌8時
スマートライフプラン(朝とく) 23時~翌9時
スマートライフプラン(夜とく) 21時~翌7時

電力量料金の違いはないので、ライフスタイルに合わせてプランを選択することができるのがうれしいですね。

昭和シェルの「オール電化プラン」は他地方の例に漏れず、中部電力のプランと電力量料金は同じで、基本料金がお得なものになっています。

その代わり、中部電力のようにナイトタイムを選ぶことはできないので、注意が必要です。

  • 中部電力の「スマートライフプラン」
  • 昭和シェルの「オール電化プラン」

を比較すると、以下のようになります。

プラン 区分 単位 料金単価(税込)
スマートライフプラン 基本料金 契約容量10kVAまで ひと月1契約につき 1460円00銭
契約容量10kVAをこえる ひと月1kVAにつき 280円80銭
オール電化プラン 契約容量10kVAまで ひと月1契約につき 1360円00銭
契約容量10kVAをこえる ひと月1kVAにつき 270円80銭

表からも昭和シェルの「オール電化プラン」のほうがお得であることが分かります。

昭和シェルのオール電化プラン 公式サイト

 

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中部電力エリアの電力プランまとめ

  • 中部電力の「スマートライフプラン」・「スマートライフプラン(朝とく)」・「スマートライフプラン(夜とく)」、昭和シェルの「オール電化プラン」がある。

⑸北陸電力エリア

北陸では、

  • 北陸電力の「くつろぎナイト12」
  • 昭和シェルの「オール電化プラン」

から選択することができます。

「くつろぎナイト12」は夜間区分が12時間と長く取られているのが特徴です。

また、「くつろぎナイト12」と「オール電化プラン」は同じ電気量料金になっています。

例に漏れず、基本料金は「オール電化プラン」の方がお得です。

各プランの電気料金は以下のようになっています。

プラン 種別・区分 単位 料金単価(税込)
くつろぎナイト12 基本料金 10kVAまで 1契約 1620円00銭
10kVAをこえる
1kVAにつき
1kVA 237円60銭
オール電化プラン 基本料金 10kVAまで 1契約 1520円00銭
10kVAをこえる
1kVAにつき
1kVA 227円60銭
電力量料金 夏季料金 1kWh 34円31銭
その他季料金 1kWh 24円61銭
ウィークエンド時間 1kWh 19円28銭
夜間時間 1kWh 12円28銭

電力量料金にウィークエンド時間という区分がありますが、これは週末の日中に適用される区分です。

どちらのプランでも週末はお得に使えるということが分かります。

また、基本料金は「オール電化プラン」のほうがお得ですが、「くつろぎナイト12」には指定された期間に節電をすることで、節電電力量1kWhにつき194円40銭の割引が受けられる「節電とくとくプラン」という特約をつけることが可能です。

北陸電力「くつろぎないと12」公式サイト

 

昭和シェルのオール電化プラン 公式サイト

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北陸電力エリアの電力プランまとめ

  • 北陸電力の「くつろぎナイト12」、昭和シェルの「オール電化プラン」がある。

⑹関西電力エリア

関西電力エリアでは、

  • 関西電力の
      • はぴeタイムR
      • 時間帯別電灯
      • eスマート10
  • 昭和シェルの「オール電化プラン」

から選択ができます。

関西電力のプラン

関西電力公式

関西電力のプランは、それぞれ共通点がなく、用途によって使い分けることができます。

まずは「はぴeタイムR」です。

平日の出社している時間が割高になっており、その前後にリビングタイムという区分を設けられているプランです。

共働きで日中家を空ける場合、特にマッチするプランです。

料金表は以下のようになっています。

区分 単位 料金単価(税別)
基本料金 最初の10kWまで 1契約 2160円00銭
10kWをこえる1kWにつき 1kW 388円8銭
電力量料金 デイタイム
(昼間時間)(平日10時~17時)
夏季 1kWh 28円44銭
その他季 25円86銭
リビングタイム(生活時間)(昼間を除く7時〜23時) 22円47銭
ナイトタイム(夜間時間)(23時〜翌7時) 14円93銭

次に「時間帯別電灯」についてです。

「時間帯別電灯」は、関西電力のプランの中で最もシンプルなプランになります。

昼間と夜で区分されており、昼間の電力量料金が利用料によって変化するのが特徴です。

「時間帯別電灯」の料金は以下のようになります。

区分 単位 料金単価(税別)
基本料金 最初の10kWまで 1契約 1188円00銭
10kWをこえる1kWにつき 1kW 388円8銭
電力量料金 昼間時間
(7時〜23時)
最初の90kWhまで 第1段階 1kWh 21円27銭
90kWhをこえ
230kWhまで
第2段階 27円44銭
230kWh超過分 第3段階 31円42銭
夜間時間(23時〜翌7時) 10円51銭

最後に「eスマート10」です。

「eスマート10」は基本的にリビングタイムと夜間で構成されており、夏季の平日のみ、日中に割高なデイタイムがあります。

また、夏季は休日の電力量料金が増加するのも特徴です。

「はぴeタイムR」と比べると、日中も家にいることが多い場合であればお得なプランと言えます。

「eスマート10」の料金は以下の通りです。

区分 単位 料金単価
基本料金 最初の6kWまで 1契約 1188円00銭
6kWをこえる1kWにつき 1kW 388円8銭
電力量料金 デイタイム(夏季昼間)(平日13時~16時) 1kWh 37円92銭
リビングタイム
(生活時間)
(デイタイムを除く8時〜22時)
夏季 29円65銭
その他季 26円95銭
ナイトタイム(夜間時間)(22時〜翌8時) 15円8銭

関西電力 公式サイト

昭和シェルのプラン

昭和シェルの「オール電化プラン」は、関西電力の「はぴeタイムR」の、基本料金が割安になったものといえます。

双方の基本料金には、以下のような差があります。

プラン 区分 単位 料金単価
オール電化プラン 基本料金 最初の10kWまで 1契約 1952円00銭
10kWをこえる1kWにつき 1kW 359円36銭
はぴeタイムR 基本料金 最初の10kWまで 1契約 2160円00銭
10kWをこえる1kWにつき 1kW 388円8銭

表からも、昭和シェルの「オール電化プラン」のほうが割安になっていることが分かります。

昭和シェルのオール電化プラン 公式サイト

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関西電力エリアの電力プランまとめ

  • 関西電力の「はぴeタイムR」・「時間帯別電灯」・「eスマート10」、昭和シェルの「オール電化プラン」がある。

⑺中国電力エリア

中部電力エリアで展開されているのは、

  • 中国電力の
      • ぐっとずっと。プラン ナイトホリデーコース
      • ぐっとずっと。プラン 電化Styleコース
  • 昭和シェルの「オール電化プラン」

です。

中国地方では。昭和シェルの「オール電化プラン」は「ぐっとずっと。プラン 電化Styleコース」に準じたものになっています。

全てのプランは時間帯区分が同じであるため、純粋に金額で選ぶ事になるでしょう。

ぐっとずっと。プラン ナイトホリデーコース」の料金表は以下の通りです。

区分 単位 料金単価(税込)
最低月額料金 1契約 1620円00銭
電力量料金 デイタイム(夏季の平日9時~21時) 1kWh 40円21銭
デイタイム(夏季以外の平日9時~21時) 36円53銭
ナイトタイム(平日21時~翌9時) 17円87銭
ホリデータイム(休日) 17円87銭

表からも分かるように、「ぐっとずっと。プラン ナイトホリデーコース」では最低月額料金が設定されており、基本料金がありません

その分「ぐっとずっと。プラン 電化Styleコース」と比較すると、電力量料金が割高になっています。

電気をあまり使わないのであれば、こちらを選ぶのが良いでしょう。

次に、「ぐっとずっと。プラン 電化Styleコース」の料金表を、昭和シェルの「オール電化プラン」と合わせて紹介します。

プラン 区分 単位 料金単価(税込)
「ぐっとずっと。プラン
電化Styleコース」
基本料金 10kVAまで 1契約 1620円00銭
上記を超える分 1kVA 399円60銭
「オール電化プラン」 10kVAまで 1契約 1520円00銭
上記を超える分 1kVA 389円60銭
電力量料金 デイタイム
(夏季の平日9時~21時)
1kWh 32円08銭
デイタイム
(夏季以外の平日9時~21時)
30円06銭
ナイトタイム
(平日21時~翌9時)
14円60銭
ホリデータイム(休日) 14円60銭

「ぐっとずっと。プラン ナイトホリデーコース」と比較すると、基本料金がある分、電力量料金が抑えられていることが分かります。

また、昭和シェルの「オール電化プラン」の方が「ぐっとずっと。プラン 電化Styleコース」より基本料金が割安です。

昭和シェルのオール電化プラン 公式サイト

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中国電力エリアの電力プランまとめ

  • 中国電力の「ぐっとずっと。プラン ナイトホリデーコース¥」・「ぐっとずっと。プラン 電化Styleコース」、昭和シェルの「オール電化プラン」がある。

⑻四国電力エリア

四国電力エリアでは、

  • 四国電力の「でんかeプラン」
  • 坊っちゃん電気の「マドンナプラン」
  • 昭和シェルの「オール電化プラン」

があります。

昭和シェルの「オール電化プラン」は、「でんかeプラン」の基本料金が割安になったものです。

マドンナプラン」の料金表は以下のようになっています。

区分 単位 料金単価(税込)
基本料金 1契約につき最初の10kVA 1500円00銭
上記をこえる1kVA 350円00銭
電力量料金 午前9時から午後5時まで 40kWhまでの1kWhにつき 20円00銭
40kWhをこえ90kWhまでの1kWhにつき 27円00銭
90kWhをこえる1kWhにつき 34円00銭
午後5時から午後11時まで 1kWhにつき 26円00銭
午後11時から翌日午前9時まで 1kWhにつき 14円00銭

続いて「でんかeプラン」の料金を、「オール電化プラン」と合わせて紹介します。

プラン 区分 単位 料金単価(税込)
でんかeプラン 基本料金 1契約につき最初の10kWまで以下使用量を含む
平日昼間の最初の70kWhまで夜間・休日の最初の240kWhまで
8480円00銭
上記をこえる1kWにつき 552円00銭
オール電化プラン 1契約につき最初の10kWまで以下使用量を含む
平日昼間の最初の70kWhまで夜間・休日の最初の240kWhまで
7532円00銭
上記をこえる1kWにつき 486円80銭
電力量料金 平日昼間9時〜23時 70kWhをこえる1kWhにつき 31円90銭
休日夜間
(23時〜翌9時)
240kWhをこえる1kWhにつき 21円24銭

基本的に「マドンナプラン」の方が電気量料金はお得なのですが、夜区分の時間が短いため、夜遅くまで活動している場合は「でんかeプラン」のほうが割安になるでしょう。

四国電力の「でんかeプラン」公式サイト

四国電力エリアの電力プランまとめ

  • 四国電力の「でんかeプラン」、坊っちゃん電気の「マドンナプラン」、昭和シェルの「オール電化プラン」がある

⑼九州電力エリア

九州電力エリアで展開されているのは、

  • 九州電力の「電化でナイト・セレクト」
  • ナンワエナジーの「スマートナイト」
  • イデックスでんきの「夜トクプラン」
  • 昭和シェルの「オール電化プラン」

があります。

「電化でナイト・セレクト」と「スマートナイト」は、夜間区分を

  • 21時〜翌7時
  • 22時〜翌8時
  • 23時〜翌9時

の3種類から選ぶことができます。

「夜トクプラン」と「オール電化プラン」は22時〜翌8時で固定されていますが、それ以外の料金区分については全てのプランが共通であることが特徴です。

各プランの料金を比較すると、以下のようになります。

区分 単位 電化でナイト・セレクト スマートナイト 夜トクプラン オール電化プラン
基本料金 契約電力が10kW以下の場合 1契約 1620円00銭 1458円00銭 1571円40銭 1520円00銭
契約電力が10kWをこえる場合 15kWまで 1契約 4320円00銭 3888円00銭 4190円40銭 4170円00銭
15kW超過分 1kW 540円00銭 486円00銭 523円80銭 530円00銭
電力量料金 平日昼間 夏冬 1kWh 26円35銭 26円14銭 25円55銭 26円35銭
春秋 1kWh 23円51銭 23円32銭 22円80銭 23円51銭
休日昼間 夏冬 1kWh 20円83銭 20円46銭 20円20銭 20円83銭
春秋 1kWh 17円50銭 17円20銭 16円97銭 17円50銭
夜間 1kWh 12円97銭 12円89銭 12円57銭 12円97銭

比較すると、「電化でナイト・セレクト」よりも他のプランの方が割安であることが分かります。

特に

  • スマートナイト
  • 夜トクプラン

は、基本料金で選ぶか、電気量料金で選ぶかで差別化がされていますね。

基本料金が安い方がいい人は、ナンワエナジーの「スマートナイト」を選ぶと良いでしょう。

ナンワエナジー 公式サイト

 

電気量料金が安い方がいい人は、イデックスでんきの「夜トクプラン」を選ぶと良いでしょう。

イデックスでんき 公式サイト

九州電力エリアの電力プランまとめ

  • 九州電力の「電化でナイト・セレクト」、ナンワエナジーの「スマートナイト」、イデックスでんきの「夜トクプラン」、昭和シェルの「オール電化プラン」がある。

⑽沖縄電力エリア

沖縄電力エリアでは沖縄電力のみがオール電化向けプランを展開しており、

  • Eeホームホリデー
  • Eeホームフラット

の2種類があります。

それぞれ基本料金は同じであり、一律で1620円です。

その上で、「Eeホームホリデー」はより休日向けのプランになっています。

「Eeホームホリデー」と「Eeホームフラット」の電気量料金は以下の通りです。

Eeホームホリデー

区分 単位 料金単価(税込)
昼間(夏季の平日10時〜17時) 1kWh 38円65銭
昼間(夏季以外の平日10時〜17時) 35円23銭
朝夕(休日・平日昼間時間帯を除く7時〜23時) 26円71銭
夜間(23時〜翌7時) 10円97銭

Eeホームフラット

区分 単位 料金単価(税込)
昼間(7時〜23時) 1kWh 28円62銭
夜間(23時〜翌7時) 10円97銭

2つのプランを比較すると、日中に家を空けがちなのであれば、「Eeホームホリデー」がお得でしょう。

対して「Eeホームフラット」は日中も電気を使う場合に有用です。

沖縄電力 公式サイト

沖縄エリアの電力プランまとめ

  • 沖縄電力の「Eeホームホリデー」・「Eeホームフラット」がある。

以前からオール電化向けプランに入っている人は注意

2011年以前にオール電化向けプランに加入していた場合、電力プランの乗り換えには注意が必要です。

場合によっては、電気代が高くなってしまう可能性があります。

2011年以降はオール電化向けプランが割高に

実は、オール電化向けプランは2011年以前と以降で価格に大きな差があります。

2011年までは現在のプランより割安なプランが多かったのです。

電力プランはこちらから乗り換えの申し出をするまでは変更されることがありません。

もし、2011年以前にオール電化向けプランに加入しているのであれば、電力会社の営業などが来た場合でも、一度立ち止まって考える必要があります。

さもないと、乗り換えによって電気代が高くなり、元々入っていたプランはサービス終了で再加入できないということになってしまう可能性があります。

注意しましょう。

値上げの背景には震災の影響があった

元々オール電化向けプランは、原子力発電によって24時間生産される電気を、有効に利用するために作られました。

エコキュートや電気温水器の加熱を深夜の電気を使われない時間帯に行うことで、原子力発電が深夜帯に生み出す電気を効率よく使うという仕組みだったのです。

原子力発電によって生み出された電気は火力発電などに比べてコストが低く、その分安く提供ができます。

そのため、オール電化向けプランは、深夜帯の電気代を相当安くすることができました。

しかし、その均衡を崩してしまうが事件が発生してしまいます。

2011年3月に発生した東日本大震災です。

震災によって、福島原発は大損害を受け、多量の放射性物質が発生してしまいます。

結果、原発の危険性が露呈し、日本にある他の原発も、発電を停止することになりました。

これに困ったのが電力会社です。

いままでオール電化向けプランを電気代を安くすることができていた仕組みが崩れてしまったのです。

結果、2011年以降に、各電力会社は今までよりも割高な新しいプランを作り、2011年以前のプランの提供を停止することになりました。

上記のような背景から、2011年以降にオール電化向けプランは値上げすることになったのです。

以前からオール電化向けプランに入っている人は注意まとめ

  • 2011年に発生した東日本大震災以降、オール電化向けプランが割高に。
  • 乗り換えによって電気代が高くなる可能性がある
  • 元々入っていたプランはサービス終了で再加入できない可能性がある。

電力自由化で選べるようになったオール電化向けプランのまとめ

電力自由化で増えたオール電化向けプランについてお話ししてきました。

オール電化向けプランを選ぶ際の基準になるのは、各プランの時間帯区分です。

区分と自身のライフスタイルを見比べて、生活にあったプランを選ぶことで、お得に電気を使うことができます。

もし2011年以前にオール電化向けプランに加入していた場合、プランを乗り換えてしまうと、電気代が高くなってしまうことが多いです。

今一度自身の加入しているプランを見直し、不用意に乗り換えをしないように注意しましょう。

オール電化は電気とうまく付き合うことができれば、お得で有意義な生活を演出してくれます。

しっかり吟味して、自分にあったプランを選びましょう。

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