電気とガスのセット販売はお得?料金比較とメリット・デメリット

電気とガスのセット販売は、電気とガスを別の会社で契約するよりもお得になるのか気になりますよね。

この記事を読んで頂けたら、

「電気とガスのセット販売はお得なのか?」

が分かる内容になっています。

具体的には、

  • セット販売と別々に契約する場合の料金比較
  • 電気とガスのセット販売のメリット・デメリット

を掘り下げていきます。

最後には、

「あなたはガスと電気をセット契約するほうがお得かどうか」

が分かるので、是非目を通してみましょう。

電気とガス、比較するとどちらを使っているのか?

家庭の光熱費を安くするために、電気とガスのセット割なんていいかしらと考えている方、まずは電気とガスのどちらを家庭でより使用しているのかを確認していきましょう。

オール電化でもない限り、家庭で使用されているエネルギーは、電気とガスです。

ガスはLPガスと都市ガスがありますが、この記事では都市ガスをメインに紹介していきます。

電気とガスとでは、電気の方を使用している!

結論からいってしまえば、電気とガスの使用量を比較すると電気の方を圧倒的に使用しています

電気は従来の電化製品は電気で動きますし、パソコンやスマホも起動や充電のために電気を必要とします。

そして、将来的に電気の使用量はさらに多くなることが予想できます。

では、ガスは何に使われているでしょうか。

ガスが使用されているものとしてガスコンロがあります。

IHクッキングヒーターよりも、直火の方がおいしく料理を作ることができるとして根強く人気があります。

ガスコンロの他にも、給湯器にもガスが使用されています。

また、夏場では使用する機会はありませんが、冬場に大活躍するガスファンヒーターもあります。

これらのことから、電気とガスとを比較した場合、電気の方を私たちは多く使用しているわけです。

そのため、光熱費を安くするのであれば、まずは電気代を抑えるプランを選択した方が、光熱費削減効果が大きくなることがわかります。

ガス代も安いに越したことはありませんが、そんなに使用していないのですから、電気代がより安いプランを探すといいでしょう。

電気とガス、比較するとどちらを使っているのか?まとめ

  • 電気とガスとでは、電気の方を使用している。
  • 光熱費を安くするのであれば、電気代を抑えるプランを選択するとよい。

電気とガスをセット契約するのとセット契約しないのを比較するとどちらがお得なのか?

次に、電気とガスをセット契約するのと、セット契約をしない場合を比較すると、どちらがお得になるのか見ていきましょう。

セット割と聞きますと、無条件でセット割の方がお得だなと考えてしまい契約をしてしまいますが、よくよく検討をするとさらにお得なプランがある可能性が十分にあります。

東京電力と東京ガスの「セット割」を比較

東京電力東京ガス、どちらも大手ですが、この2社は別々のセット割を出しています。

  • 東京電力では「ガスセット割」
  • 東京ガスでは「ガス・電気セット割」

というプランです。

似たような名前のプランですが、どのように違うのか、詳細は下記で説明していきます。

東京電力の「ガスセット割」

まず、東京電力の「ガスセット割」を見ていきましょう。

このプランは、

  • 電気の「スタンダートS」プラン
  • ガスの「とくとくガスプラン」

セット契約するプランです。

スタンダートSプランは、アンペアブレーカ(電流制限器)または電流を制限する計量器による契約(10A~60A)で、さまざまな生活スタイルにあった、標準的なプランです。

「スタンダートS」の料金表は下記のとおりです。

基本料金(10Aにつき) 電力量料金(1kWh)
280.80円(15Aの場合=421.20円 ~120kWh 121kWh~300kWh 301kWh
19.52円 25.98円 30.02円

最低月額料金は(1契約)231.55円です。

そして、「とくとくガスプラン」の料金表は下記のとおりです。

料金表 1ヶ月のガス使用量 基本料金(円/月) 従量料金(円/㎥)
A 0㎥~20㎥まで 722.84円 138.38円
B 20㎥~80㎥まで 1,005.70円 124.24円
C 80㎥~200㎥まで 1,173.31円 122.14円
D 200㎥~500㎥まで 1,801.87円 119.00円
E 500㎥~800㎥まで 5,992.27円 110.62円
F 800㎥を超える場合 11,858.83円 103.29円

ガスセット割をすることで、月額100円割引(年間1,200円割引)される上、とくとくガスプランと東京ガスの一般料金と比較すると、約3%お得に使用することできます。

東京ガス「ガス・電気セット割」

次に、東京ガスの「ガス・電気セット割」を見ていきましょう。

ガス・電気セット割とは、

  • 「ずっとも電気1」という電気プラン
  • 「ずっともガス」というガスプラン

セット契約です。

「ずっとも電気1」の料金表は下記のようになります。

単位 料金(税込)
基本料金(1ヶ月あたり) 契約電流 30A 1契約 842.40円
40A 1契約 1,123.20円
50A 1契約 1,404.00円
60A 1契約 1684.80円
電力量料金 第1段階料金 140kWh 1kWh 23.24円
第2段階料金 140kWh~350kWh 1kWh 23.45円
第3段階料金 350kWh~ 1kWh 25.93円

すっとも電気1の場合、まったく電気を使用しない場合、基本料金は半額になります。

そして、「ずっともガス」の料金表は下記のとおりです。

料金表 1ヶ月のガス使用量 基本料金(円/件・月) 単位料金(円/㎥)基準単位料金 19年9月検針分
A 0㎥~10㎥まで 745.20円 157.24円 154.87円
B 10㎥~80㎥まで 1,036.80円 128.08円 125.71円
C 80㎥~200㎥まで 1,209.60円 125.92円 123.31円
D 200㎥~500㎥まで 1,857.60円 114.04円 120.31円
E 500㎥~800㎥まで 6,177.60円 106.48円 111.67円
F 800㎥を超える場合 12,225.60円 106.48円 104.11円

ガス・電気セット割は、電気需給契約ごとに、毎月電気料金の基本料金から270円(税込)が割引になります。

東京電気と東京ガス比較すると、どちらがお得?

  • 東京電気のセット割である「ガスセット割」は、電気料金が毎月100円割引
  • 東京ガスの「ガス・電気セット割」は電気料金が毎月270円の割引

になります。

比較をすれば、東京ガスの方が割引額は大きくなりますので、東京ガスの方が電気料金を抑えることができるでしょう。

ただし、ガス・電気セット割を利用するためには、契約アンペア数が30A以上の「ずっとも電気1」に加入をしなければなりません。

現在30A以下の契約ならば「ずっとも電気1S」になります。

ずっとも電気1Sは、毎月の電気料金の合計額から0.5%を乗じた額が割引となり、契約アンペア数が30A以下の場合、東京電気の方が割引額は大きくなります。

比較をした結果、

  • 契約アンペア数が30A以上なら東京ガスの「ガス・電気セット割」
  • 契約アンペア数が30A以下なら東京電気の「ガスセット割」

が割引率は高くなるという結果になりました。

東京電力と東京ガスの「セット割」を比較まとめ

  • 契約アンペア数が30A以上なら、東京ガスの「ガス・電気セット割」の方がお得。
  • 契約アンペア数が30A以下なら、東京電気の「ガスセット割」の方がお得。

新電力会社の場合、セット割よりさらにお安く?

  • 東京電力
  • 東京ガス

の電気料金の割引額を比較してきましたが、セット割にしても

  • 100円(東京電気)
  • 270円(東京ガス)

しか電気料金は安くなりません。

大幅にもっと電気料金を安くすることを考えた場合、ガスと電気のセット料金にするのではなく、新電力会社と東京ガスを別々に契約することです。

  • Looopでんき
  • HTBエナジー(H.I.Sのでんき)
  • ENEOSでんき

といった新電力の場合、東京電気や東京ガスの電気とガスのセット割契約を結ぶよりも、電気代がお得になります。

Looopでんきの場合の電気料金は下記のとおりです。

基本料金 従量料金(1kWh)
0円 26円(税込)

Looopでんきは基本料金が無料であり、従量料金のみを支払う形になります。

HTBエナジー(H.I.Sのでんき)の場合の電気料金は下記のとおりです。

契約アンペア数 基本料金 東京電力 従量電灯B
30A 800.28円 842.40円
40A 1,067.04円 1,123.20円
50A 1,333.80円 1,404.00円
60A 1,600.56円 1,684.80円
HTBエナジー 東京電力 従量電灯B
電力消費量(kWh) 1kWhあたりの値段 1kWhあたりの値段
最初の120kWh 18.46円 19.52円
120~300kWh以上 24.62円 26.00円
300kWh以上 28.44円 30.02円

HTBエナジー(H.I.Sのでんき)の場合、30A以上からしか提供していないというデメリットがありますが、東京電力と比較すると、基本料金と従量電灯の料金はHTBエナジー(H.I.Sのでんき)の方が安くなっています。

最後にENEOSでんきを見ていきましょう。

基本料金に関しては、ENEOSでんきと東京電気は同じ額です。

変わってくるのが従量電灯の料金です。

ENEOSでんき 東京電力 従量電灯B
最初の120kWh 19.52円 19.52円
120~300kWh以上 24.09円 26.00円
300kWh以上 25.75円 30.02円

最初の120kWhまでは、東京電力と変わりがありませんが、それ以降はENEOSの電気料金の方が圧倒的に安くなります。

これらのことよりわかることは、電気料金を単純に安くさせるために、電気とガスをセット契約するよりも、新電力と契約した方がメリットはあります。

つまり、電力会社を新電力にして、都市ガスと契約することで、光熱費を電気とガスのセット契約よりも安くすることができるでしょう。

新電力会社の場合、セット割よりさらにお安く?まとめ

  • 電力会社を新電力にして、都市ガスと契約すると、さらに安くすることができる。

電気とガスをセット契約するメリット・デメリット比較

電気とガスをセット契約するメリット・デメリットを紹介していきます。

メリットとデメリットをしっかり見て、セット契約にするかどうかを判断していきましょう。

電気とガスをセット契約するメリット

電気とガスをセット契約するメリットとして下記の4点があります。

  • 光熱費を安くできる
  • ポイントを貯めることができる
  • 光熱費の管理・支払いが一元化できる
  • 他のサービスが使える

以上のとおりです。

光熱費を安くできる

前述したとおり、電気とガスをセット契約することで、セット割を利用することができます。

電気とガスを同じ会社から提供してもらっているのであれば、セット割を適用した方が、結果として光熱費を安くすることができるでしょう。

ポイントを貯めることができる

東京電力のセット割である「スタンダードS」に加入すれば、毎月電気料金1,000円につき5ポイントが貯まります

1ポイント=1円相当として

  • Tポイント
  • Pontaポイント
  • WAONポイント
  • nanacoポイント
  • auWALLET
  • dポイント

交換することができます。

また、東京ガスの

  • 「ずっとも電気」は1,000円あたり15ポイント
  • 「ずっともガス」は1,000円あたり5ポイント

の、「パッチョポイント」がたまります

1ポイント=1円相当として、

  • Tポイント
  • Pontaポイント
  • WAONポイント
  • nanacoポイント
  • auWALLET
  • dポイント

交換することができます。

光熱費の管理・支払いが一元化できる

同じ会社で電気とガスをまとめれば、光熱費の管理・支払いを一元化することができます。

支払い日も、電気とガスで同じ日になりますので、引き落としも1回で済みます。

家計簿などを付けている場合は、見やすくなるでしょう。

他のサービスが使える

電気とガスをセット契約にすることで、他のサービスを利用することができます。

東京ガスの場合、電気とガスをセットにすることで、「生活まわり駆けつけサービス」を提供しています。

このサービスは水回り、玄関の鍵、窓ガラスのトラブルに月会費無料で訪問し解決します。

電気とガスをセット契約するメリットまとめ

  • 光熱費を安くできる。
  • ポイントを貯めることができる。
  • 光熱費の管理・支払いが一元化できる。
  • 他のサービスが使える。

電気とガスをセット契約するデメリット

次は、電気とガスをセット契約すると起きるデメリットについて見ていきましょう。

デメリットとしては、下記のとおりです。

  • 解約金がかかるケースがある
  • どの料金がどれだけ安くなるのかわからない

以上2点です。

解約金がかかるケースがある

電気とガスのセット契約をした場合、解約金がかかるケースがあります。

これは、契約してから何年間は解約すると違約金がかかると事前に説明がありますので、事前に調べておくことで回避することのできるデメリットです。

どの料金がどれだけ安くなるのかわからない

支払いを一元化できるのはメリットのひとつですが、これはデメリットのひとつにもなります。

つまり、どの料金がどれだけ安くなるのか把握することが難しくなります。

電気とガスをセット契約するデメリットまとめ

  • 解約金がかかるケースがある
  • どの料金がどれだけ安くなるのかわからない

電気とガスをセット契約するべき、それともしないべき?

単純に光熱費を安くしたいのであれば、セット契約はあまりおすすめできません

セット割が適用されたとしても、新電力会社から電気を購入した方が電気料金を安くすることができるからです。

一方、複数社と契約を結ぶのが煩わしいと考える場合は、セット契約の方がいいでしょう。

セット契約をすることで利用できるサービスもありますので、サービス面から考えた場合、セット契約に利点があります。

ただし、すべての会社がセット契約をするとなんらかのサービスを提供しているわけではありませんので、注意し事前に確認しましょう。

電気とガスをセット契約するべき、それともしないべき?まとめ

  • 新電力会社から電気を購入した方が、電気料金を安くすることができる。
  • 複数社と契約を結ぶのが煩わしいと考える場合は、セット契約するとよい。
  • サービス面から考えた場合、セット契約に利点がある。

電力会社とガス会社の選び方とは?

電力会社とガス会社の選び方について紹介をしていきます。

とにかく、光熱費を安くしたい場合の選び方になります。

もちろん、電気とガスのセット割についてくるサービスによって選ぶという方法もありますが、今回はとにかく光熱費を安くするためには、どうすればいいのかを第一に考えた選び方です。

電力料金削減を第一に考えるのがベスト

まず、光熱費を安くするためには、光熱費の中でもっともウエイトを占めている電力料金をいかに削減するのかを第一に考えて選ぶようにしましょう。

電力料金を削減するためには、大手電力会社ではなく、新電力会社に切り替えるという方法があります。

前述したとおり、新電力会社は大手電力会社を基準にして、大手電力会社よりも安い価格で電気を使用することが可能です。

新電力会社に切り替えるだけで、セット割よりもより電力料金を削減することが可能です

電力料金削減を第一に考えるのがベストまとめ

  • 電力料金を削減するためには、新電力会社に切り替えるという方法がある。

ガスは電力会社を選ぶと安くなる?

実は、東京電気と東京ガスとでは、東京電気の方が安くガスを提供しています。

現在のガス料金に納得がいかない場合、電力会社の提供するガス会社をチェックしてみるといいでしょう。

現在の価格より安いのなら切り替えてもいいでしょう。

ガスは電力会社を選ぶと安くなる?まとめ

  • 電力会社の提供するガス会社をチェックしてみるとよい。

まとめ

電気とガスをセット契約すると、セット割が適用される場合があります。

たとえば、

  • 東京電気の「ガスセット割」
  • 東京ガスの「ガス・電気セット割」

のように、電気とガスをセット契約することにより、

  • 東京電気なら毎月100円
  • 東京ガスなら毎月270円

割引されるでしょう。

セット割には、独自のサービスが付帯されていることがあり、東京ガスなら「生活まわり駆けつけサービス」というものが利用できます。

また、ポイントも貯めることができ1ポイント=1円相当で利用が可能です。

ただし、セット割の場合、何年か続けて利用しなければ違約金が発生する、「○年縛り」のようなプランがありますので、セット契約をする際は、契約期間や違約金の有無を事前に調べておくといいでしょう。

そして、単純に光熱費を安くしたい場合、大手会社が提供する電気とガスのセット割よりも、

  • 新電力会社が提供する電気
  • 大手電力会社が提供するガス

を契約すると、もっとも安い光熱費になるでしょう。

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