光回線の終端装置(ONU)ってなんだ?役割・扱い方とルーターなどとの違いを徹底解説

インターネット
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インターネット通信を有線でしている場合は、家の中やマンションの共有部分に何かしらの接続機器が設置されています。

ネット接続機器には

  • ルーター
  • モデム
  • 光回線終端装置(ONU)

などの種類があり、それぞれの役割が違います。

どれがどんな役割を持っているかわからないという方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は光回線終端装置(ONU)に焦点を当て、

  • ONUとはどういう役割を持った機器なの?
  • 他の機器との違いは?

などについて紹介していきます。

機器の違いを知っておくと不具合等で問い合わせをする際などに便利ですよ。

※この記事内では、光回線終端装置をONUと呼んで解説していきます。

①ONU(光回線終端装置)の役割

まず、ONU(光回線終端装置)とその他の接続機器の違いと役割を解説します。

1.1 ONUの設置場所は光回線の終端

光回線でインターネットをするには、必ず回線終端装置であるONUが必要です。

ONUは、「光回線の終端」に設置される機器なので、家の中まで光ファイバーを引き込んでいるタイプは家の中に置かれます。

マンションタイプの場合、

  • 各部屋までは電話線で配線してあるVDSL方式
  • LANで配線してあるLAN配線方式

などマンション共有部まで光ファイバーを引き込んでいる場合は、ONUを見た事が無い方もいるでしょう。

1.2 ONUの役割は?

電線からONUまでは光ファイバーが使用されます。

しかし、パソコンやルーターには直接光ファイバーは挿し込むことができません。

そこで、ONUによって、光ファイバーからLANケーブルに切り替えられます。

また、ONUには、コードの切り替えだけではなく、信号変換の役割もあります。

光ファイバー内には光信号が流れていますが、そのままではコンピューターは認識できません。

光信号はONUによって、コンピューターが認識できるデジタル信号に変換されます。

逆に、コンピューターから流れてくるデジタル信号を、光信号へ変換し光ファイバーへ流すことで通信が成り立っています。

このようにONUとは、光信号とデジタル信号の相互変換を行う機械なのです。

 

 

 

1.3Wi-Fiルーターとの違い

ONUと間違いやすい機器には、「ルーター」があります。

「ルーター」とは、複数の端末をインターネットに同時接続するための機器で、複数のLANケーブルを挿し込めるハブ機能などが主な役割です。

このルーターに無線LAN機能が備わったものを、「Wi-Fiルーター」と言います。

Wi-Fiルーターであれば、LANケーブル(有線)を使わなくても、無線通信でパソコンやスマホなどの端末でネット通信ができます。

  • ONUのみ:有線接続で1台しか使えない
  • ONU+ルーター:有線接続で複数台の端末が利用可能
  • ONU+Wi-Fiルーター:有線と無線で複数台の端末が利用可能

1.3.1おすすめのWi-Fiルーター

話は少しずれますが、ここでおすすめのWi-Fiルーターを紹介します。

主な光回線は、最大速度が1Gbpsで提供されています。

ADSLなどの通信速度が遅い回線では、通信速度が最大54Mbpsしか出ません。

つまり、光回線でそのような遅いWi-Fiルーターを使用していては、光回線の速さを生かしきれません。

そのため、光回線に切り替えた際には、Wi-Fiルーターも新しいものを購入した方が良いでしょう。

実際の器種では、バッファロー製のWXR-1750DHP2などがお勧めです。

  • 最大通信速度は1300Mbpsと高速
  • 子機を自動識別し適切に電波を届けるビームフォーミング機能搭載
  • 露出式大型稼働アンテナを微調整することによりWi-Fiの死角をなくしやすい

などの特徴があります。

 

引用元:Amazon

 

1.4モデムとの違い

ONUと似たネット通信機器に、モデムというものがあります。

モデムとは、アナログ信号とデジタル信号の相互変換するための装置で、ADSL回線や光回線のマンションVDSL方式で使用されます。

ADSLも光回線VDSL方式も電話線を使うため、電話線に流れるアナログ信号とコンピューターが認識できるデジタル信号の相互変換が必要なのです。

 

ONUとモデムの違い
ONU光信号とデジタル信号の相互変換

上部(電線側)が光コード、下部(端末側)がLANケーブル

モデムアナログ信号とデジタル信号の相互変換

上部(電線側)が電話線、下部(端末側)がLANケーブル

 

VDSL方式の場合は、マンションの共有部分にONUがあり、各戸にはVDSLのモデムが設置されます。

出典元:フレッツ光東日本公式サイト

 

②ONU(光回線終端装置)の入手方法

ONU(光回線終端装置)は必ず契約する回線からレンタルになるので、ネットオークションなどで購入しても使えません。

局内の光信号を出力する装置には、各家庭のONUのMACアドレスが登録してあります。

局内の登録MACアドレスと、実際に付けているONUのMACアドレスが一致しないと認証しない仕組みになっているからです。

 

2.1フレッツ光・光コラボ回線の場合

フレッツ光と、フレッツ光回線を使用した光コラボ回線の場合で、それぞれの契約プランによって使用される機器を紹介します。

  • ファミリータイプ・マンションタイプ光配線方式の場合:ONU
  • マンションタイプVDSL方式の場合:VDSLモデム
  • マンションタイプLAN配線方式の場合:各宅内に通信機器は設置されない

また、ひかり電話を契約した場合は、電話ルーターと接続機器が一体となった

  • ONU一体型ひかり電話ルーター
  • VDSL一体型ひかり電話ルーター

を設置します。

LAN配線方式の場合は、ひかり電話ルーターだけを宅内に設置します。

 

【ひかり電話一体型ルーター】

引用元:Wikipedia

 

2.2auひかりの場合

次にauひかりの場合ですが、auひかりでは、ONUとホームゲートウェイを設置します。

ONUを設置しない配線方式の場合は、VDSLモデムとホームゲートウェイ(またはVDSL内蔵ホームゲートウェイ)になります。

出典元:auひかり公式サイト

 

ONUを設置しない配線方式の場合は、VDSLモデムとホームゲートウェイ(またはVDSL内蔵ホームゲートウェイ)になります。

出典元:auひかり公式サイト

 

タイプEはホームゲートウェイだけを宅内に設置します。

出典元:auひかり公式サイト

 

2.3その他の回線(電力会社系、ケーブルテレビ系)の場合

その他の回線も必ず終端装置が必要という点について一緒ですが、終端装置の種類は様々です。

光回線であれば光回線終端装置(ONU)ですが、ケーブルテレビの回線だとケーブルモデムを設置します。

 

③ONUが原因で速度が遅くなることがある?

ONUの故障が原因で、通信速度が遅くなることがあります。

ここでは、ネット通信がうまくいかない場合の原因がONUなのかを調べる方法と、ONU故障時の問い合わせ窓口を紹介します。

3.1 ONUと光ケーブルをチェックしよう

ONUの故障かなと思った時は、まず光ケーブルとONUの接続点不良を疑ってみましょう。

何らかの原因で接続が緩くなると、光信号がうまく届かなくなり、通信速度が遅くなるのです。

3.2 ONUの故障かその他の機器の故障かを判断する方法

次にやってほしいことは、すべての機器の再起動です。

これで直らなければ、一つずつ原因を探っていきます。

ONUには状態を表すランプが点いています、機種によってランプは異なりますが、正常であれば緑色で点灯します。

 

ONUのランプの種類と状態
POWER・電源電源が入っているのかを表している
UNI・ホームゲートウェイONUより下部(端末側)が接続されているかを表している
光回線・光入力・PON/TESTONUより上部(電線側)が接続されているかを表している
AUTH・認証・通信局内側と宅内終端装置の認証、通信の確立を表している

たとえば、光回線のランプが消えていた場合、光ファイバーが断線故障している可能性があるので、いくら端末側をいじっても直りません。

その際は回線事業者に修理を依頼する必要があります。

UNIやホームゲートウェイのランプが消えている場合は、

  • LANケーブルが抜けていないか
  • LANに接続されている端末が故障していないか

を確認します。

ランプが全て正常なのにインターネットができない場合は、

  • 接続している全ての端末で通信ができないのか
  • 特定端末だけで使えないのか

を確認します。

端末1台だけがインターネットに繋がらない場合は、回線の大元になっているONUが故障しているということはありえません。

ONUが故障すれば端末全台通信不可能になるからです。

なので、特定の端末の故障か、端末とルーター間でのトラブルだと分かります。

3.3 ONUの交換・修理の方法

宅内に設置するタイプのONUは、各回線事業者からレンタルしているものなので、契約している事業者へ問い合わせます。

フレッツ光の契約時は、以下の連絡先へ問い合わせます。

フレッツ光東西の連絡先
東日本エリア0120-000-113
西日本エリア0120-248-995

 

光コラボ回線を契約してる場合は、各光コラボ事業者へ問い合わせます。

auひかりの契約時は、以下の連絡先へ問い合わせます。

auひかり問い合わせ先
KDDIお客様センター0077-7084

 

ONUの交換は基本的に無料です。

OUNの故障とハッキリ断定できる祭は、新しいONUが送られてくるので自分で交換し、故障した機器は送り返します。

故障個所が特定できない、または、回線側に原因があるケースは、故障担当者が自宅まで来て点検を行います。

故障した原因がユーザー側であった場合には、出張費や修理費が発生してしまうので注意しましょう。

最初は単純な故障でも、直らないからといろいろ設定をいじってしまい、2重3重の要因でインターネットが繋がらない状態になってしまう方もよくいます。

そのため、先ほど紹介した簡単な故障探索方法を試しても改善しない場合は、回線事業者へ問い合わせをし、判断を仰いだ方が良いでしょう。

オペレーターは、ユーザーから現在の状況を問診し、的確なアドバイスをしてくれます。

オペレーターとのやり取りで改善するケースも多く、修理者を派遣するのは最終手段になります。

④ONUは光回線でネット通信をする為の機器です

ONU(光回線終端装置)の役割は、光信号とデジタル信号を相互変換することです。

宅内に光回線終端装置を設置する必要がある契約プランの場合は、かならず無料で回線事業者からレンタルできるので、自分で用意する必要はありません。

ONUの故障が疑われるときは電源を入れ直すと直る場合があるので、再起動を試してみましょう。

また、ランプ状態を見てもある程度故障の個所を推測できます。

故障修理は、契約している各事業者へ問い合わせましょう。レンタル機器なので無料で修理・交換してくれます。

ONUの故障などではなく、光回線が原因でネット通信が遅い場合は、回線の乗換えが効果的です。

自分に合った光回線を探すのは意外と骨の折れる作業ですので、簡単な質問に答えるだけですぐにピッタリの回線が分かる診断ツールを用意しました。

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